tankafulについて
サイトを作り替えるにあたって
インターネット上にちりばめられた短歌の情報が集まる場所として、このサイトを立ち上げたのが2006年。それから8年が経ち、短歌をとりまく状況も大きく様変わりしました。
時代の流れに沿うようにサイトを作り替えることを決めてから、今の短歌の情況や理想の姿について短歌総合誌や結社誌をあれこれと読んでみました。思えば、今こんな問題がある、本来こうなるべきだ、という言説にはいつも高揚させられます。その一方で、見えにくい短歌の情況を鮮やかに切ってみせる様に喝采を送りつつ、すでに次の新しい切り口を求めていることにふと恐ろしくなります。
何かを声高に宣言するよりも、「はじめてみました」からこのtankafulを始めたいと思います。意味や意義について性急な答えを出すのではなく、ましてや何もしないままにそれを語ることなく、まずはじっくりと続けることに力を注ぎます。そして、たとえば10年ほど経ったのちに振り返って、嗚呼あれは美しい切り口ではなかったけれど、何かを確かに引きちぎったなと思えるような存在でありたいです。
tankafulのロゴマーク
サイト全体の基本となる色調を青に統一し、あわせてロゴマークを新しく作成しました。歌集をイメージした本のかたちを背景に、空と海、そして白い鳥をあしらったものです。お気づきの通り牧水の歌が元になっています。
短歌の世界をより広い視点で見渡したい。短歌をより遠くまで届けたい。そんな想いを込めたデザインです。
携帯電話端末・タブレット端末への対応
再開にあたり、携帯電話端末(スマートフォン)やタブレット端末でも快適に記事を読めるようにいたしました。さまざまな端末でインターネットが楽しめる昨今、tankafulへのアクセスの半数もが携帯電話端末からの閲覧となっています。お出かけ先の空き時間にさっと記事を確認したり、短歌仲間との楽しい時間の話題のひとつとして楽しむことができます。
(一部のコンテンツはまだ携帯端末用に調整できていませんが、順次対応を進めていきます)
tankafulの運営体制
現在、光森裕樹が中心となって編集作業を行っています。掲載している記事は原則として依頼原稿であり、こころばかりの原稿料をお支払いしているものです。どのようにして運営費用を賄っていくのか、どうすればよりよい原稿料を執筆者の方々にお支払いできるのかを、多くの失敗をしながら模索していく必要があります。tankafulの躓いたり転んだりの成長を、どうかあたたかくお見守りください。
大きな視点に立ったとき、短歌の裾野が広がることこそが、まわりまわってtankafulを成長させるちからとなります。気になった記事があれば、<短歌の外の世界>に向けて積極的にシェアしていただけると嬉しいです。
もっと多くの人々が、うっかり短歌に出逢っていい、と私は信じています。
2014年9月4日
tankaful編集部 光森裕樹