現代短歌評論賞の記録

総合誌「短歌研究」を発行する日本短歌社により、昭和29年に創設。一時の中断を経て、現在は短歌研究社主催。予め発表される課題に対して、四百字詰原稿用紙20~30枚相当の未発表論文を公募(第33回応募時)。選考委員には、応法者の氏名、生年月日、歌歴・所属誌などの情報も予め開示。
最終更新:2016年10月3日

現代短歌評論賞:各年の受賞者

年・回 受賞者、受賞作品、課題、選者、賞金額
2016年
第34回
該当作なし
課題:変貌する短歌
東日本大震災、原発事故から5年、戦後70年の節目をへて、いかに短歌は時代と向きあい、どのように変貌をとげようとしているのか。
選者大島史洋、三枝昂之、佐佐木幸綱、篠弘
賞金:10万円
2015年
第33回
三上春海
歌とテクストの相克
課題:戦後短歌70年を現代の視点で考察する
選者大島史洋、三枝昂之、佐佐木幸綱、篠弘
賞金:10万円
2014年
第32回
寺井龍哉
うたと震災と私
課題:短歌の<わたくし>
昭和29年に新人賞、現代短歌評論賞の募集が始まって60年。「われ」「わたくし」という大命題を、21世紀の現代に即した斬新な視点でとらえた論考を期待します。
選者大島史洋、三枝昂之、佐佐木幸綱、篠弘
賞金:10万円
2013年
第31回
久真八志
相聞の社会性 ――結婚を接点として (「妻の歌、夫のわたし ――相聞歌と社会詠の接点としての結婚」を改題)
課題:現代短歌の基盤 ――昭和7年の創刊以来、時代とともに現代短歌の諸相を追求、数々の論文をのこしてきました。文芸の中の短歌の位置、1300年に及ぶ伝統との相剋、21世紀の今、短歌を作ること、読むこと、その基盤となるものは何かを考えたいと思います。
選者大島史洋、三枝昂之、佐佐木幸綱、篠弘
賞金:10万円
2012年
第30回
三宅勇介
抑圧され、記号化された自然 ──機会詩についての考察
課題:機会詩としての短歌の可能性を探る
さまざまな局面をもつ現代社会の中で、短歌はどのように現実を捉え、受容することができるだろうか
選者大島史洋、三枝昂之、佐佐木幸綱、篠弘
賞金:10万円
2011年
第29回
梶原さい子
短歌の口語化がもたらしたもの ――歌の『印象』からの考察
課題:現代短歌の口語化がもたらしたもの、その功罪
選者大島史洋、三枝昂之、佐佐木幸綱、篠弘
賞金:10万円
2010年
第28回
松井多絵子
或ホームレス歌人を探る ――響きあう投稿歌
課題:いかに現代を詠うか ――現代短歌の諸相を分析する
選者大島史洋、三枝昴之、佐佐木幸綱、篠弘
賞金:10万円
2009年
第27回
山田航
樹木を詠むという思想
課題:自然と短歌
近現代短歌は自然とどのように向きあってきたのか
その軌跡と現状分析を軸に
選者大島史洋、三枝昂之、佐佐木幸綱、篠弘、森井マスミ
賞金:10万円
2008年
第26回
今井恵子
求められる現代の言葉
課題:あたらしい相聞を考える ――現代短歌史上の問題としてとらえる
選者大島史洋、佐佐木幸綱、篠弘、川本千栄
賞金:10万円
2007年
第25回
藤島秀憲
日本語の変容と短歌 ――オノマトペからの一考察
課題:日本語の変容と短歌 ――若者言葉から古典回帰まで
選者大島史洋、佐佐木幸綱、篠弘、菱川善夫、森本平
賞金:10万円
2006年
第24回
高橋啓介
現実感喪失の危機 ――離人症的短歌
課題:短歌におけるリアリティとは ――作品の評価軸を考える
選者大島史洋、小林幹也、佐佐木幸綱、篠弘、菱川善夫
賞金:10万円
2005年
第23回
なみの亜子
寺山修司の見ていたもの
課題:歌人の登場、或いは歌人の退場、と歌壇の変容について
選者大島史洋、小澤正邦、佐佐木幸綱、篠弘、菱川善夫
賞金:10万円
2004年
第22回
森井マスミ
インターネットからの叫び ―「文学」の延長線上に
課題:短歌の媒体と作品の関係(発表形態と作品の関係)
選者岩井謙一、大島史洋、佐佐木幸綱、篠弘、菱川善夫
賞金:10万円
2003年
第21回
矢部雅之
死物におちいる病
課題:現代短歌から見る近代短歌の出発点
―一周回った近代―
選者岡井隆、佐佐木幸綱、篠弘、田中綾、菱川善夫
賞金:10万円
2002年
第20回
川本千栄
時間を超える視線
課題:改めて短歌に何が可能か
近年起きている、意識改革を迫る、想像を超える現実を前に、短歌の存在意義を論じてください。(テロリズム、経済不況から家庭内虐待まで)
選者岡井隆、佐佐木幸綱、篠弘、菱川善夫、吉川宏志
賞金:10万円
2001年
第19回
森本平
「戦争と虐殺」後の現代短歌
課題:短歌の新世紀を拓く
過去に捨て去るべきもの これから育てるべきもの
選者岡井隆、小塩卓哉、佐佐木幸綱、篠弘、菱川善夫
賞金:10万円
2000年
第18回
小林幹也
塚本邦雄と三島事件 ―身体表現に向かう時代のなかで―
課題:歌人論 ―歌人とその時代
選者菱川善夫、岡井隆、篠弘、佐佐木幸綱、柴田典昭
賞金:10万円
1999年
第17回
小澤正邦
「も」「かも」の歌の試行 ―歌集『草の庭』をめぐって
課題:現代短歌の尖端的試み ―閉塞状況を打破するために
選者
賞金:10万円
1998年
第16回
岩井謙一
短歌と病
課題:正岡子規「歌よみに与ふる書」から百年、第二芸術論から五十年、を経た現代の史的視点を問う
選者大野道夫、岡井隆、佐佐木幸綱、篠弘、菱川善夫
賞金:10万円
1997年
第15回
該当作なし
課題:短歌と○○との接点
○○のテーマの選択は自由です。必ず短歌との接点で論じて下さい。
選者岡井隆、加藤孝男、佐佐木幸綱、篠弘、菱川善夫
賞金:10万円
1996年
第14回
該当作なし
課題:短歌は何を目指すべきか
―短歌の将来性
選者岡井隆、佐佐木幸綱、篠弘、島田修二、谷岡亜紀、菱川善夫
賞金:10万円
1995年
第13回
田中綾
アジアにおける戦争と短歌 ―近・現代思想を手がかりに
課題:近代短歌の超克
選者喜多昭夫、佐佐木幸綱、篠弘、島田修二、菱川善夫
賞金:10万円
1994年
第12回
吉川宏志
妊娠・出産をめぐる人間関係の変容 ―男性歌人を中心に
課題:現代の人間関係の変容と短歌
選者佐佐木幸綱、篠弘、島田修二、菱川善夫、山下雅人
賞金:10万円
1993年
第11回
猪熊健一
太平洋戦争と短歌という「制度」 ―「第二芸術論」への私答
課題:短歌と時代 ―時代とのかかわり―
選者佐佐木幸綱、篠弘、島田修二、菱川善夫
賞金:10万円
1992年
第10回
小塩卓哉
緩みゆく短歌形式 ―同時代を歌う方法の推移
課題:現代短歌これからの主題と方法
選者篠弘、島田修二、菱川善夫
賞金:10万円
1991年
第9回
柴田典昭
大衆化時代の短歌の可能性 ―俵・加藤・道浦の新歌集をめぐって
課題:現代短歌の新人像 ―新しい短歌にどんなイメージを求めるか
選者佐佐木幸綱、篠弘、島田修二、菱川善夫
賞金:10万円
1990年
第8回
鳥瀬信博
鳥はどこでなくのか
課題:過去の短歌解釈の再検討
作品論・歌集論―万葉から近代まで
選者佐佐木幸綱、篠弘、島田修二、菱川善夫
賞金:10万円
1989年
第7回
坂出裕子
持続の志 ―岡部文夫論
大野道夫
思想兵・岡井隆の軌跡 ―短歌と時代・社会との接点の問題
課題:歌人論 ―対象歌人は限定しません。但し、現代短歌にあたえた影響・功罪の視点から論じて下さい。
選者佐佐木幸綱、篠弘、島田修二、菱川善夫
賞金:10万円
1988年
第6回
加藤孝男
言葉の権力への挑戦
課題:表現方法や主題の変化からみた現代短歌の特質について ―これからの短歌の方法
選者佐佐木幸綱、篠弘、島田修二、菱川善夫
賞金:10万円
1987年
第5回
谷岡亜紀
ライトヴァースの残した問題
課題:現代短歌の変質とこれからの展開
選者佐佐木幸綱、篠弘、島田修二、菱川善夫
賞金:10万円
1986年
第4回
喜多昭夫
母性のありか ―女流歌人の現在
課題:現代文化における短歌の局面
現代短歌の諸分野との関係を踏まえて、体系的に論じて下さい。
選者篠弘、島田修二、菱川善夫
賞金:10万円
1985年
第3回
山下雅人
現代短歌における“私”の変容
課題:現代短歌の可能性をさぐる。
現代歌人の作品を踏まえて、体系的に論じて下さい。
選者篠弘、島田修二、菱川善夫
賞金:10万円
1984年
第2回
該当作なし
課題:今後の短歌をリードしていく大きな流れを作っていくとみられる動きを、今起こっていることから見出して、体系的に、論じて下さい。
選者上田三四二、篠弘、菱川善夫
賞金:10万円
1983年
第1回
該当作なし
課題:昭和短歌五十年史を今日から顧みて改めて考え直すべき問題、或いは事柄について
選者上田三四二、篠弘、菱川善夫
賞金:10万円

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