中澤系歌集『uta 0001.txt』新刻版刊行決定
『uta 0001.txt』2015年春、双風舎から刊行
Facebookで発表があった通り、中澤系歌集『uta 0001.txt』が、2015年春、双風舎から新刻版として、刊行されることとなりました。このニュースを中澤系プロジェクトのtwitter アカウント(@nakazawakei_pro)と、中澤系さんの妹さんである書家の中澤
<中澤系プロジェクト>のはじまり
最近短歌を始められた方の中には、「中澤系」といっても、ぴんとこない方がいらっしゃるかもしれません。まずは、中澤系の代表歌をご紹介しましょう。『uta 0001.txt』(雁書館 2004年3月3日初版第1刷、2005年6月20日初版第2刷)の巻頭歌です。
<中澤系プロジェクト>という『uta 0001.txt』の復刊計画は、わたしがこの歌に引きずられるような気持で、こうツイートしたことから始まりました。(もし中澤系さんの歌集が復刊されたとしたら、買いたいという人はどのぐらいいるだろう。)と。
まず走り出す
丸かっこを付けてこのツイートをした段階では、中澤さんのご家族の方とは直接面識がなく、復刊の可能性もまったく見えない状況でした。2009年に亡くなられた中澤系さんと、お会いしたことのない、ただの一ファンであるわたしが、こんなツイートをしてもいいものだろうか、と逡巡はしたものの、えいやっと送信したのを覚えています。走りながら考える、でもなくて、まず、走り出す。われながら、無謀だなあと思います。2012年3月20日のことでした。
反応があった!
この時、わたしにtogetterを使える技術があれば、リプライをまとめておけたのですが、残念ながら、個別のコメントは流れてしまいました。
この翌日、リプライをいただいた方向けに、「Meity(メイティ)」というクローズドスペースにあげた文章を転載します。
(もし中澤系さんの歌集が復刊されたとしたら、買いたいという人はどのぐらいいるだろう。)
という、ぼんやりとしたツイートにお返事いただきまして、ありがとうございました。
中澤系さんの歌集『uta 0001.txt』は、初版500部、再版300部、合計800部が出たところで出版元の雁書館が廃業してしまいました。
実物をごらんになった方もいらっしゃるかと思いますが、銀色のカバーが印象的なスタイリッシュなハードカバーです。
わたしは、「未来短歌会」に入った直後ぐらいに、『uta 0001.txt』を編集されたさいかち真さんからいただき、読むことができました。
先日来、さいかちさんとやり取りをしていて、「もう復刊はありえないのでしょうか?」と伺ったところ、「復刊したい気持ちはあるが、ご家族が出版に必要なお金を用意するのは難しいだろう……」とのこと。そんな流れでわたしがゆうべ、ぼんやりtwitterでつぶやいてみた次第です。
100人の方が「買うよ!」といってくださるのであれば、出版社といろいろ相談ができそうな気もします。(本当は、300人ぐらい?)
まわりの人に聞いてみたところ、「すでに800冊が、この世に存在しているのだから、必要な人にはほぼ行き渡ったんじゃないのかな」という意見もありました。
わたし自身も暗中模索なのですが、
もし、【中澤系歌集 『uta 0001.txt』復刊プロジェクト】に興味をお持ちいただけましたら、コメント欄に、ご記入いただけるとうれしいです。
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【記入例】お名前
もし復刊されて、定価が2800円だったら ◎冊購入する
もし復刊されて、定価が1500円だったら ◎冊購入する
その他コメント
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本多響乃こと 本多真弓 (未来短歌会)
歌集出版事情も、ノウハウも、ご家族の状況も何もわからないのに、勝手に走り始めています。いやあ、無謀だなあ、わたし。
次回から、少しずつ、復刊のためにどんなことをしたのか、など<中澤系プロジェクト>のことをお話していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。